Swimming in massive data

Tsunoda Hajime

Tsunoda Hajime
ツノダ ハジメ

Swimming in massive data
膨大なデータを泳ぐ

デジタル空間で膨大に蓄積された情報を探索する方法は、ますます、検索ワードを投げかけ、そして類似する情報を「推奨」する方針に頼り切っている。それは脳内のフィルターバブルを発達させ、「言葉を知らない領域を知る」状況に断絶をもたらしている。このインスタレーションでは、情報量の抑制せず、所属しているゼミの所蔵本をモチーフとして、類似度によって3次元にマッピングすることで、意図的に興味範囲のメタファとなる本からかけ離れる行動を取ることができ、偶発的に出会った領域をもたらす検索として機能する。普段使うマウスと異なったコントローラを用いて3次元の空間で自由に移動する操作は、日常に根を張った検索システムが唯一的ではないことを顕在化させる。

H:1200mm W:800mm D:300mm W(重量):5kg

2021-2022
デジタル

Profile
2001年生まれ。武蔵野美術大学 クリエイティブイノベーション学科在学。HCI(ヒューマンコンピュータインタラクション)の分野において、偶発性が寄与する情報の表現のされ方を研究。