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LI CANCHEN

LI CANCHEN
李燦辰

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この作品は、神秘主義絵画に隠された神聖の理由を探るもので、なぜ神秘主義作品の背後 に神性が隠されているのか知りたいのです。神秘的な作品というのは、イメージが具体的で あるかどうかよりも、作者が何を伝えようとして描いたのか、その象徴性が最も重要だと考 えています。 そこで、このような作品をシンプルな線と色で構成してみました。天使の羽 を表現したかったのですが、その具象的な形は捨てました

H:910mm W:660mm

2021

oil,canvas

Profile
今は、テクノロジーの力で人間の体が永遠に存在できると信じる技術楽観主義と、機械や 人工知能に完全に取って代わられることへの恐怖さ、その二極が見られるようである。コロ ナの横行は、この混乱と不安に大きな影響を与えてしまった。このような状態になった原因 のひとつは、人が自分の能力を誇張し、自然を手軽にコントロールできるとまで思い込んで いることにあると思っている。科学の進歩により、「この世に神はいない」「神とは人間の心 が作り出したものだ」という考え方が主流となった。神話は現実から見れば非常に虚構の存 在であるが、宗教に支配された時代、人々は自然を敬い、謙虚に自らを大海の一滴と見なし ていたのである。現実の世界では自分がちっぽけな存在であることを自覚し、広大な内面世 界を作品の中でできる限り表現したいと考えてきた。私は、目に見えないものの背後にある 精神世界、および自分自身の精神を作品の中心としている。
展覧会
チャリティビエンナーレ 小品展
2021 長亭 GALLERY 展
TURNERAWARD2021 東京展 TURNERAWARD2021 京都展
2022 『水と油展』グループ展
個展「Modern fossil」
2022 東京五美交流展
2022「Experimental Exhibition」
2022 MONSTER Exhibition
2022 第 1 回 FEI PURO ART AWARD 入選作品展
受賞
2021 長亭 GALLERY 入選
TURNERAWARD2021 未来賞
2022 MONSTER Exhibition 入選
2022 第 1 回 FEI PURO ART AWARD 入選