Morphed Self

Finian Richman

Finian Richman
リッチマン フィニアン

Morphed Self
内なる子供

作品の題材は、私が別途制作した彫刻である。
私はバロック時代の西洋絵画に影響を受けている。「ゴリアテの首をもつダヴィデ」- 殺人者となったカラヴァッジョの、懺悔の自画像である。その繊細な表現と表裏一体の暴力性は、激しい光と闇のコントラストにも見て取れる。私の胸を打ったのは、彼の抱える二面性が、ハーフとして生まれ二分化してしまった自身のアイデンティティや、或いは大人になった自分と「内なる子供」との乖離のことのように思えたからかもしれない。
心の片隅から、ただ無力にこちらを見つめているだけの「内なる子供」。私の作品が、誰しもが抱える自分の「内なる子供」との対話のきっかけになることを願って制作している。

H:530mm W:410mm D:60mm W(重量):0.95kg

2022

キャンバスに油彩

Profile
1992 イギリスに生まれる
1994 – 2009 日本で学校教育を受ける
2009 イギリス西部のグロスターシャーへ
2010-11 専門学校でアートを専攻する
2012-15 イギリスのCity and Guilds of London Art Schoolに
てBA(Fine Art)を取得
2016-18 同校にてMAを中退し、日本に帰国
2018- 現在 アーティスト活動を継続中
展覧会
“The Making” – ロンドン, 2013. 出展
“Why is Raven like a Drawing Desk?” – ロンドン, 2014. 出展、キュレーション
卒業展 – ロンドン, 2015. 出展
“Interim show 2017” – ロンドン,. 出展
受賞歴
Leverhulme Art Scholarships 2016