the gunshot still echoes

KENTO TERADA

the gunshot still echoes

沖縄戦は日本国内で唯一の地上戦であり、現在も沖縄の街中に戦時中に出来た銃痕が残っています。 本作品は沖縄戦で出来たそれらの銃痕を写真に撮りコンクリートに転写したのち、写真上の銃痕部分に米軍から放出された銃弾の薬莢を溶かして流し込んでいます。 それは傷を癒すと同時に金継ぎのように傷跡を目立たせることで記憶を継承するためのものです。
H: 50mm W: 300mm D: 300mm W(重量): 10kg
2023
コンクリートにUVプリント、溶かした薬莢(真鍮)
立体


寺田健人

1991年沖縄県生まれ。写真作家、美術家。
社会が作り出した「性」や「生まれ」に関する諸規範によって人々の行動・思考が決定されていく生政治に関心を持ち、ラディカル・フェミニズムが生み出した「個人的なことは政治的なこと」の実践として、主にパフォーマンスと写真を軸にして制作を行なっている。
現在、東京藝術大学 美術学部先端芸術表現科 テクニカル・インストラクター、京都芸術大学通信教育部美術科写真コース 業務担当非常勤講師。