KOBAYASHI KANTA
小林 幹太

topia
トピア

私は先日、とある森に行った。そこでは、ポストインターネットの煽りなど全く無く、野性というものが場を支配する存在として圧倒的であった。方や、私たちの生きるネット世界はユートピアとディストピアを循環する。自らの理想を投影できる場でありながら、誹謗中傷が絶えない混沌とした世界である。本作は、文明を象徴するものが歪み、未開を示唆するものが悠然と佇むデジタルコラージュ映像である。歪んでいる箇所は、ビジュアルプログラミングソフトのノイズ関数を用いて制作しており、プログラムが作動している限り絶えず異なるビジュアルを生成し続ける(今回のものはそれの一部抜粋)。自然の雄大さと私たちの不確実性からなる「今」を表現した。

H:720px　 W:1280px

2022
映像,デジタルコラージュ,ビジュアルプログラミング