Waltz in the Bustle

KANOKO LYNTARO

KANOKO LYNTARO
鹿子倫太郎

Waltz in the Bustle
渋谷の雑踏でワルツを踊れたら

渋谷の街を歩くと、ノイズキャンセリングイヤホン越しでも色んな音が聞こえてきます。それは人の話し声であったりビルのディスプレイ広告であったり救急車であったり、さまざまな形態でイヤホンの音楽から自身を現実へと引き戻してきます。多様性の中での自己とは何だろうと考えます。雑踏の中をイヤホン無しでも立っていられる自己のリズムを持つことが、これからの処世術なのだろうかというようなことを。渋谷の雑踏をリズムにとって自らのステップを刻んでゆく、これからの子どもたちの強さを思って制作しました。作品はp5js というプログラミング言語によるアニメーションになっています。はじめに建物のドット絵で背景を埋めた後、徐々にグラデーションでこれらを白飛びさせていきます。背景が白くなった結果スクランブル交差点が消え、ビルの影と有機物が浮き上がるようになります。中央のサインカーブは人々のシルエットでできており、アニメーションでは波形が揺れてリズムを表しています。雑多から調和へ、がアニメーションのテーマです。作品画像(特徴的な部分)に時間経過ごとのアニメーションのスクリーンショットをまとめています。

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2022
Digital, pixel art,