BAIther on dry land
女性像は歴史の中で何度も解体され、再構築されてきた。新しいメディアが誕生するたびに、このようなことが起きている。AIが広く利用されるようになったことで、私たちは新しい女性像を目にするようになり、それは非知覚的な存在の目を通したものであるため、客観的であるべきだという印象を私たちに与えている。しかし、この存在は人間が管理する既存のデータベースに基づいて訓練されているため、女性やジェンダー全般を取り巻く偏見から作られたイメージを私たちに与えている。これは、現実なのか、それともシミュラクルなのか、つまり、テクノロジー業界をリードする人々が認識する女性の姿に置き換えているのではないかという疑問をもたらす。管理されたデータベースから女性を想定して生成された画像が、生成された画像と混ざってしまったら、それはシミュレーションになってしまうのだろうか?そして最後に、これは今日の社会で女性がどのように見られているかにどう影響するのだろうか? これが、私が絵画で問いかけようとしていることだ。私は、美術史でおなじみの女性の描写を使うことから始め、それらをAIで再現し、合成された歓迎されない背景の中に配置し、最後に歪んだ存在の平面の中で居心地悪く浮遊させる。
H: 1000 mm W: 860 mm D: 4 mm W(重量): ~5 kg
2023
アクリル絵具、油絵具、パネル、コットン
平面
Embeli Lea
1994年セルビアのパンチェヴォ生まれ。2017年に藝術大学応用芸術学部応用絵画学科を卒業、2018年に修士課程を修了。
教育・科学・技術開発省とセルビアの若い才能のための財団より奨学金を授与される。学業成績優秀者に贈られる アレクサンダル・トマシェヴィッチ賞、応用絵画分野の ULUPUDS賞、若手アーティストに贈られるヴチュコヴィッチ賞を受賞。2021年、文部科学省の奨学金を得て、東京藝術大学油画研究科に留学し、2023 年に2 度目の修士 課程に進む。
絵画のほか、2016年からは「Zavod」や「Kreativni centar」、フランスの出版社「Fleurus」などで本の挿絵を手がける。また、セルビアのToBlink StudiosやポーランドのAnimoon Studiosなどのスタジオでキャラクターデザイナーやコンセプトアーティストとしてアニメーションの仕事にも携わる。また、2019年から2020年まで、ベオグラードの応用芸術学部で絵画技法のティーチングアシスタントを務めた。
主な展覧会 : “This changes everything”、ニシュ・アート・ファウンデーション、ニシュ、セルビア 2017年・”Festum”、学生文化センター、ベオグラード、セルビア、2018年・”Out of touch” 個展、Ostavinska ギャラリー、ベオグラード、セルビア 2019年・「私的価値」スイスレジ デンス、ベオグラード、セルビア 、2020年・「芸術の秋ビエンナーレ」ソンボ ル(セルビア)2020 年・「どう思う?」個展、X Vitaminギャラリー、ベオグラード、セルビア 2020年・「第 51 回芸 術サロン」国立美術館(パンチェヴ ォ、セルビア)・2021 年・「どこにいて も、そこが家」・ JR 上野ギャラリー (東京) 2023 年・「未来展」日動画 廊(東京)2023 年・